写真●Windows Vista SP1のリリース・スケジュール
写真●Windows Vista SP1のリリース・スケジュール
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 マイクロソフトは11月27日,Windows Vistaのバグ修正状況に関する説明会を開催した。バグ修正モジュール群のサービスパック1(SP1)は,正式リリース候補を12月上旬にベータ・テスターなど一部ユーザーに提供。正式版を2008年第1四半期に公開するとした(写真)。

 同社はこれまでベータ・テスターに対し,ベータ3を2007年9月下旬に,プレRC1(RC1 Preview)を11月上旬にそれぞれ提供している。ただ非公開でテスト中のSP1だけでなく,バグ修正や機能改善を目的とした修正モジュールを継続的に公開していることもアピール。「Windows Vista Performance & Reliability Pack」と称する三つのパッチ(文書番号はKB938194,KB938979,KB941649)による30超の動作速度や安定性の改善点を説明した。

 例えば休止状態からの復帰の際に,アプリケーションの先読み機能である「SuperFetch」によるメモリー最適化を後回しにし,メモリーの復帰作業にCPUを割くように仕様を変更。また,ハードディスクの回転数を抑える機能を積極的に利用することでバッテリ駆動時間を延長したという。