写真●最大7.2Mビット/秒のデータ通信に対応するイー・モバイルの「D02HW」
写真●最大7.2Mビット/秒のデータ通信に対応するイー・モバイルの「D02HW」
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 イー・モバイルは11月26日,携帯電話を使ったデータ通信の下り速度を,最大7.2Mビット/秒まで高めたサービスを開始すると発表した。12月12日に新サービスに対応したUSB端末「D02HW」(中国ファーウェイ・テクノロジーズ製)を発売する(写真)。同社は,HSDPA(high speed downlink packet access)技術を利用し下り最大3.6Mビット/秒のサービスを2007年3月に開始した。開始から9カ月で早くも通信速度の高速化に乗り出した。

 サービスの料金は従来と同様で,月額5980円の完全定額サービス「データプラン」や,データ転送量に応じた2段階の定額制である「ライトデータプラン」などが利用できる。継続利用契約などの割引サービスを組み合わせると,月額4980円の定額料金でサービスを受けることも可能だ。

 サービス開始当初のエリアは,北海道札幌市,宮城県仙台市,東京23区,神奈川県横浜市,千葉県千葉市,埼玉県さいたま市,愛知県名古屋市の各近郊の人口密集地,関西の京阪神地域の人口密集地,広島県都市部,福岡県都市部の人口密集地である。端末の価格は3万3980円。1年または2年の継続利用を前提に契約した場合は9980円で購入できる。Windowsに加え,Mac OS X Leopardでも動作確認済みだ。

基本料金で1Gバイトまで使い放題な2段階定額を追加

 同時に,12月12日からの料金プランの拡充も発表した。一つは,月額4980円の基本料金で1Gバイトまで使い放題な2段階定額サービス「ギガデータプラン」。1ギガバイトを超えるデータ転送をした場合は,1万980円を上限に従量制で課金される。一部の1年または2年の継続利用を確約する割引サービスを使った場合は,基本料金が3980円,上限が9980円に割り引かれる。

 二つめは,ユーザーが2年間の継続利用を確約することで初期費用と月額料金を割り引くサービス「新にねん」である。初期費用から2万4000円を割り引いたうえ,月額料金を毎月1000円割り引く。従来も2年間の継続利用に対応した割引サービスがあったが,それは初期費用から4万8000円を割り引くものだった。

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