カールは,米Microsoftのビジュアル開発ツール「Visual Basic」で開発したクライアント/サーバー型アプリケーションを,リッチ・クライアント開発言語「Curl」を用いたWeb型アプリケーションへと自動変換する開発ツール群「V2C」を,11月21日に提供開始した。V2Cは広く販売するソフトとは位置付けていないため価格を設定していないが,要望があれば個別販売で対応する。

 ユーザー企業は,カールの親会社である住商情報システムなどのSIベンダーから,V2Cを適用したマイグレーションSIサービス事業「Curlマイグレーションサービス」の提供を受けられる。V2Cを適用することで,適用せずに1からスクラッチでCurlの開発をする場合と比べ,開発コストを半分程度にまで減らすことができるとしている。

 V2Cは,Visual Basicによって開発された,データベース・クライアント機能を持つGUIアプリケーション画面を,Curlアプリケーションへと自動変換するツールである。GUI画面の移行のほか,画面にひも付いた業務ロジックも,可能な限り自動的に移行する。自動変換可能な部分がどれだけあるのか,新たに開発しなければならない部分がどれだけあるのかを機械的に診断するツールも含まれる。

 データベース・アクセス機能をCurl環境に移行するための仕組みとしては,Webサーバーのバックエンドで動作するJava言語で開発されたデータベース・アクセス・モジュールを新たに用意した。このモジュールもV2Cに含まれる。