写真●Windows Mobile搭載スマートフォンを手に講演するマイクロソフトモバイル&エンベデッドデバイス本部の梅田成二本部長
写真●Windows Mobile搭載スマートフォンを手に講演するマイクロソフトモバイル&エンベデッドデバイス本部の梅田成二本部長
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 「Windows Mobile搭載のスマートフォンは,端末単体として使うよりもソリューションの一つとして使うのが効果的だ」──。マイクロソフトモバイル&エンベデッドデバイス本部の梅田成二本部長(写真)は11月21日,東京都内で開催された「スマートフォンセミナー2007」の特別講演でこう語った。

 梅田本部長は,「Windows Mobileを使い倒して,社員力を,経営力に」と題して講演。まず,Windows Mobileを搭載したスマートフォンの市場動向について説明した。全世界では,55カ国・160の通信事業者が140種類以上のWindows Mobile搭載端末を開発しており,年間出荷台数は1000万台を突破。日本でも「累計100万台に達しており,ビジネスは順調に推移している」という。

 Windows Mobileを搭載したスマートフォンが普及する中で,梅田本部長はスマートフォンを活用した二つのソリューションのメリットを強調した。一つは,場所を選ばずに企業のグループウエア・サーバーにつないでスケジュールを確認したり,メールを利用したりできる「モバイルメッセージング」。もう一つは,社内のファイル・サーバーや基幹システムにアクセスして「業務アプリケーション」を活用することである。

 梅田本部長は,モバイル・メッセージングと業務アプリケーションの活用について,デモやユーザー事例を披露した。例えばWindows Mobile搭載のスマートフォンをグループウエアやオフィス・ソフトと連携させたり,端末からリモート・デスクトップや顧客管理システム利用したりする様子を実演したうえで,「時間を有効活用でき,生産性を向上できるツールになる」と強調した。

 さらに,梅田本部長はスマートフォンを外出先で使うことが多いことを前提に,セキュリティの重要性についても強調。「リモートで端末のデータを消去する機能や,社内システムのデータベースにセキュアにアクセスできるし掛けが必要だ」と説明した。