米上院議員2人が米国時間11月19日,米連邦取引委員会(FTC)のDeborah Majoras委員長に書簡を送り,米Googleによる米DoubleClick買収計画について慎重に調査するように要請した。

 FTCに書簡を送ったのは,反トラスト,競争政策および消費者権利に関する上院司法小委員会の委員を務めるHerb Kohl氏とOrrin Hatch氏。両氏は,書簡の中でインターネット検索の最大手GoogleによるDoubleClickの買収で,インターネット広告市場における競争および消費者のプライバシに及ぶ影響について懸念を表明している。

 両氏は,FTCが現在取り組んでいる調査を慎重に行ない,両社が合併しても,インターネット広告市場における競争に大きな損害を与えないと判断を下した場合に限り,合併を承認するように要請している。

 Googleが2007年4月13日にDoubleClickを31億ドルで買収する計画を発表した後,複数の団体が同買収計画への異議を申し立てている(関連記事「GoogleのDoubleClick買収計画にプライバシの懸念,3団体がFTCに申し立て」)。また,欧州連合(EU)の欧州委員会(EC)は2007年11月13日,この買収計画について本格的な調査を開始すると発表している。

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