米Microsoftは11月第3週,「Windows XP」の起動時間を短縮する技術に関する特許侵害訴訟で,提訴から1年かかって勝利した。これは,米Acceleration Software International(ASI)が,1999年成立の自社特許をWindows XPに侵害されたと訴えたもの。Microsoftは最大9億ドルの支払いを命じられる恐れがあった。

 ところが,テキサス州の裁判所の陪審団はMicrosoftによる特許侵害を認めなかった。さらに陪審団は,該当特許の内容が「当たり前」(まさにその通りだ)で,成立した1999年時点で存在していた技術であることを理由に,無効とまで判断した。

 そのうえ裁判を担当した米連邦地方裁判所は,「ASIが問題の特許を出願した際,既存技術に関する情報を不当に隠していた」というMicrosoftの主張を審理している。これは予想外の展開だ。