パソコン周辺機器メーカーのラトックシステムは2007年11月15日、新製品の内覧会を開催した。目玉は、ワイヤレスUSBに対応した「REX-WUSB1」。USB対応の周辺機器をつなぐワイヤレスUSBハブと、パソコン側に取り付けるCardBus対応カードがセットになった製品である。通常のUSBハブはパソコンとの間をUSBケーブルでつなぐが、REX-WUSB1の場合はCardBusカードとワイヤレスUSBハブの間が無線で接続される。現在同社は、USBインプリメンターズフォーラムにロゴの認定を申請中で、認定が下りれば国内で初めてロゴを取得した製品となる。予価は1万9800円。発売は早ければ2008年2月の見込み。ワイヤレスUSBハブとCardBusカードをそれぞれ単体で発売することも検討している。
REX-WUSB1はワイヤレスUSBハブ、CardBusカードともに、内部にワイヤレスUSBの物理層を制御するコントローラーとして台湾リアルテック・セミコンダクター製、論理層コントローラーとしてNECエレクトロニクス製のチップを搭載する。ワイヤレスUSBの転送速度は、理論的には有線のUSB 2.0と同じく最大480Mビット/秒だが、コントローラー上でUSB 2.0との変換処理などが発生するため、「実効速度は最大30M~40Mビット/秒程度」(説明員)になるという。