AndroidのSDK(左手前ウインドウ)を動作させ,PARTNER-Jet(背後ウインドウ)でデバッグを行うデモ
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ソフトウエア構成図
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 京都マイクロコンピュータは11月14日から11月16日にかけて開催された組み込み技術展示会「Embedded Technology 2007」で,Googleが公開した携帯電話プラットフォーム「Android」に対応したデバッグ・ツール「PARTNER-Jet」のデモを行った。

 PARTNER-JETは組み込みシステム向けデバッグ・ツール。Googleが11月12日に公開したばかりのAndroid SDKと連携し,AndroidのARMプロセッサのステップ実行やトレース,Linux OSのプロセスの監視などを行うデモを展示した。

 Android SDKはARMプロセッサのエミュレータの上でLinux OSやJava VM,Androidのミドルウエア群を動作させている。PARTNER-JETはARMプロセッサのエミュレータなどにアクセスしデバッグを行う。Android対応は京都マイクロコンピュータ開発部の佐藤大介氏が行った。

 「Android SDKはアプリケーションを記述するJavaより下のレイヤーはカプセル化しており,内部の状況を調べてデバッグできるツールは提供されていなかった」(京都マイクロコンピュータ 代表取締役 山本彰一氏)。Android SDK自体はオープンソースで配布されているため,SDKに手を加えることでPARTNER-Jetからデバッグできるようにすることができたという。

 京都マイクロコンピュータでは「今回のデモは参考出品であり,製品化については今後検討していく」(山本氏)としている。