NSA E-Class
NSA E-Class
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 ネットワーク・セキュリティ機器ベンダーの米SonicWALLは,フル機能利用時の実効速度が1Gビット/秒を超えるという大企業向けUTM(Unified Threat Management,統合脅威管理)機器の新機種「NSA E-Class」全3モデルを,2007年12月中旬から販売開始する。3モデルの税別価格はそれぞれ,「E5500」が196万円,「E6500」が277万4000円,「E7500」が490万円。大きさは3モデルともに高さ1Uのラックマウント型。

 NSA E-Classは,これまで主にSOHOや中小企業向けに安価な製品を出荷してきた同社にとって初めての大規模(エンタープライズ)向け製品である。製品ラインを,よりエンタープライズ領域へと拡充することになる。今回出荷する3モデルのうち,最安価のNSA E5500が,既存のハイエンド・モデルと同等の性能になるという。販売代理店はこれまでと同じNTTアドバンステクノロジ,キヤノンシステムソリューションズ,ソフトバンクBB,丸紅ソリューションの4社である。

 NSA E-Classの最大の特徴は,米Cavium NetworksのマルチコアCPUを採用し,パケットの並列処理による高速化を図った点だ。最上位モデルのE7500は600MHz×16コア(単一コア換算で9.6GHz),ミッドレンジのE6500は550MHz×16コア,最安価モデルのE5500で550MHz×8コアを搭載する。スループットは,E7500が5.5Gビット/秒,E6500が3Gビット/秒,E5500が2Gビット/秒。セキュリティ機能をフルに使った際のスループットは,最上位のE75000で1Gビット/秒を超えるとしている。