米VeriSignは米国時間11月14日,2008年に向けた経営戦略を発表した。同社は今後,中核事業であるレジストリ管理とWeb向け認証サービスに注力し,オンライン決済システムや通信事業者向け接続サービスといった事業を閉鎖もしくは売却する。

 同社は「.com」「.net」「.tv」という3つのトップ・レベル・ドメイン(TLD)を管理するほか,SSL(Secure Sockets Layer)のディジタル証明書発行などを手がけている。VeriSignはこれら2つの事業をはじめ,今後成長が見込まれる消費者向けID保護サービス「VeriSign Identity Protection」を収益の柱に据え,事業を展開する計画である。

 米メディア(InternetNews)によると,事業の閉鎖や売却は2008年から2009年にかけて行われる見通し。

 ちなみに同社では,CEO(最高経営責任者)のStratton Sclavos氏が広範な分野に進出しようとする同社の経営戦略を憂慮して5月に辞任したほか,昨年の会計処理問題を受けてCFO(最高財務責任者)のDana Evans氏が7月に辞任するなど,混乱が続いていた(同メディアの報道)。

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