米QUALCOMMとモバイル・バンキング技術の米Firethorn Holdingsは,QUALCOMMがFirethornを買収することで最終合意に達した。QUALCOMMは買収金額の約2億1000万ドルを現金で支払う。手続きは30日以内に完了する見込み。

 この買収により,QUALCOMMは携帯電話機ユーザー向けのサービスを拡充し,モバイル・データ・サービスを利用する消費者の増加につながるアプリケーション提供に取り組む。

 Firethornは,銀行や通信キャリアなどにモバイル・バンキング用プラットフォームを提供する企業。2001年に設立し,ジョージア州アトランタに拠点を置く。米Wachovia,米SunTrust Bank,米BancorpSouthといった金融機関が同社の技術を採用し,米AT&Tと連携してバンキング・サービスを提供している(関連記事:iPhoneで活気づく米携帯市場,決済関連サービスもようやく開始)。

 今後もFirethornは,現在のCEO(最高経営責任者)であるTripp Rackley氏が統括し,サービスの提供を続ける。

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