日立製作所はスーパーコンピュータの世界的な展示会SC07で、スパコンの新製品を投入することを明らかにした。08年春に出荷を開始する予定だという。現行機「SR11000」の後継にあたり、米IBMのプロセサPOWERを採用するなど基本コンセプトを踏襲している(写真)。
プロセサは、最新のPOWER6を搭載する。アーキテクチャーはスカラー型だが、独自技術によって並列処理でメリットがあるベクトル型としても利用できるという。具体的には、独自のコンパイラを提供し、ベクトル型のプログラムを実行できるようにする。OSはIBMのAIXである。
性能は、1ノード当たり現行SR11000の約150ギガFLOPSを3~4倍に高める。256ノードまでの構成が可能であり、最高で150テラFLOPS程度の性能となる見通しだ。