写真1 VMKNOPPIXの新版のデスクトップ。Linuxディストリビューション「KNOPPIX」が仮想化ソフト「Xen 3.1.1」上で動作している。
写真1 VMKNOPPIXの新版のデスクトップ。Linuxディストリビューション「KNOPPIX」が仮想化ソフト「Xen 3.1.1」上で動作している。
[画像のクリックで拡大表示]

 産業技術総合研究所(産総研)は2007年11月13日,Linuxディストリビューション「VMKNOPPIX」の新版(写真1)をリリースした。VMKNOPPIXは,CDやDVDなどの光学メディアからパソコンを起動して利用できるLinuxディストリビューション「KNOPPIX」の派生物の1種。さまざまな仮想化ソフトが使えるのが特徴である。

 VMKNOPPIXでは,KVMやQEMU(KQEMUも含む),User Mode Linux(UML),VirtualBox,Xenなど複数の仮想化(あるいはエミュレーション)ソフトが利用できる。新版の主な変更点は次の3つ。(1)仮想化ソフト「Xen」などのソフトウエアやライブラリをアップグレードしたこと,(2)新しいIPAフォントを収録したこと,(3)64ビット(x86_64)のカーネルでIA-32エミュレーションを有効にした際,32ビットのライブラリの一部を利用可能にしたこと,である。

 VMKNOPPIXには,32ビットOSの「x86版」と64ビットOSの「x86_64版」の2種類があり,どちらも産総研のサイトからCDイメージ・ファイル(ISOイメージ)として無償で入手できる。