Bentoで作成した、連絡先情報のデータ
Bentoで作成した、連絡先情報のデータ
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 米ファイルメーカーは2007年11月13日(米国時間)、Macintosh向けデータベースの新製品「Bento」を発表、使用期限付きのパブリックプレビュー版を公開した。個人が自分のパソコン内のデータを整理するための製品で、同社は“パーソナルデータベース”と銘打っている。製品名のBentoは、日本の幕の内弁当に由来。「たくさんのおかずを、ごちゃごちゃにせずにきれいに収められる」(ファイルメーカー マーケティング部の日隈雅也氏)イメージから付けられた。動作対象OSは、発売されたばかりのMac OS X Leopardのみ。同OSの新機能を活用して開発されているためだ。

 Bentoが対象とするデータは、個人のパソコン内にあるアドレス帳や仕事の文書といった情報。売りは、データベースに関する深い知識がなくても使えることだ。Leopardの機能と密に連携しており、例えばアドレス帳やスケジュール管理ソフト「iCal」と簡単に接続し、データを読み込める。新規にデータを入力する場合も、専門的なデータベース設計は不要。日付やメールアドレスといったデータ項目の一覧から目的のものを選んでドラッグ・アンド・ドロップすれば、データを入力するためのフォームを作れる。同じくドラッグ・アンド・ドロップで、ほかのデータソースのデータと関連付ける(リレーションを設定する)ことも可能だ。Leopardのファイルブラウザー「Finder」と同じ要領でデータを検索したり、Leopardの目玉機能「Time Machine」を利用してデータをバックアップしたり、といった機能もある。

 公開されたパブリックプレビュー版は、無償で利用可能。正式発売は、2008年1月になる予定だ。時期は未定だが、日本語版も出荷される見込みだ。