米Googleの子会社であるPostiniは米国時間11月13日,同社の電子メール向けセキュリティ・サービスの強化について明らかにした。セキュリティ管理者は,メールの内容に基づいたポリシーをより柔軟に適用したり,不審な内容のメールを隔離できるようになる。

 メール・メッセージや添付ファイルにクレジットカード情報や社会保障番号が含まれている場合,そのメールの遮断や暗号化を指定できる。テキスト・パターンに基づいた高度なポリシーを作成し,メールの遮断/コピーの転送/監視/隔離といった細かな指定を行うことも可能。また,コンテンツ・ベースのメッセージ分析およびレポーティング機能で,送受信されるメールの内容を詳しく把握できる。

 セキュリティ面においては,不審な内容のメールを隔離し,ウイルスの特徴を記述した最新のシグネチャと照会する「ゼロ・アワー検出」機能を提供する。また,ボットネットを使ったより高度な攻撃を検出,遮断できるように,新たなアンチスパム機能を追加する。

 同社はさらに,より高度なメッセージ・アーカイブ・ツールを提供し,管理者がメールのストレージ管理,データ抽出,規制準拠などを容易に行えるよう支援する。

 これらの一連の新機能は,同社のスタンドアロン型サービス,そしてGoogleの有償オンライン・アプリケーション・サービス「Google Apps Premier Edition」の利用者に無料で提供する。

 ちなみにGoogleは,今年9月のPostini買収を機に,Postiniの電子メール・セキュリティ機能をGoogle Appsに統合している(関連記事:Google,有償版「Google Apps」のメール・セキュリティ機能を強化)。

[発表資料へ]