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【Oracle OpenWorld 2007】Enterprise 2.0色が鮮明に、ミドルウエア群を一新

2007/11/14
森側 真一=日経コンピュータ、サンフランシスコ
写真1●ミドルウエア担当のトーマス・クリアン上級副社長
写真1●ミドルウエア担当のトーマス・クリアン上級副社長
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写真2●WebCenter Suiteの説明
写真2●WebCenter Suiteの説明
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写真3●アプリケーション開発担当のエド・アボ上級副社長
写真3●アプリケーション開発担当のエド・アボ上級副社長
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写真4●Oracle Fusion Applicationsのデモ
写真4●Oracle Fusion Applicationsのデモ
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 ミドルウエアはEnterprise 2.0を実現する基盤となる――。11月13日(米国時間)、米オラクルのプライベート・イベント「Oracle OpenWorld 2007」の2日目の基調講演で同社ミドルウエア担当のトーマス・クリアン上級副社長は、同日発表したミドルウエア製品群の新機能を披露(写真1)。「Enterprise 2.0で真の革新を実現する」とし、業務アプリケーションのマッシュアップやSNS(ソーシャル・ネットワーキング)による情報共有など、Web2.0を企業で活用する基盤としての位置付けを明確に打ち出した。

 新たなミドルウエア製品群は「Oracle Fusion Middleware 11g」と呼ぶ。アプリケーション・サーバーの「Oracle Application Server(OAS)」や、マッシュアップ機能を持つ企業ポータル・ツールの「Oracle WebCenter Suite」など、ミドルウエア製品群の新バージョンを総称したものだ。ただしスイート製品ではない。各製品の新バージョンのプレビュー版は今年12月に公開し、08年中に正式な製品を出荷する。

 Enterprise 2.0に向けた強化は多岐にわたる。まずクリアン上級副社長はEnterprise 2.0向けの開発環境の強化をデモを交えて紹介した。開発フレームワークである「Oracle Application Development Framework (ADF)」に、リッチ・クライアントの開発環境として新たにAjax(Asynchronous JavaScript+XML) を利用できるようにする。これまではJavaServer Facesなどしか使えなかった。講演では、開発ツールの「JDeveloper 11g」(テクニカルプレビュー2)を使って、Ajaxなどで作ったMS Office連携用のコンポーネントを利用する例を示した。

 次に、昨年のOracle OpenWorldで発表したWebCenterの強化点を紹介。業務アプリケーションをマッシュアップしてユーザー・インタフェースを容易にカスタマイズするためのWebCenter Composer、コンテンツ管理ソフトのWikiやディスカッション用の機能を備えるWebCenter Spacesを取り上げた(写真2)。

 Enterprise 2.0の考えは業務アプリケーションでも実現する。「業務プロセスの革新には、ソーシャル・ネットワーキングを使うなどコミュニケーションの手段を変える必要がある」。アプリケーション開発担当のエド・アボ上級副社長は、13日の午後の基調講演はこう語り、同社のアプリケーションの新機能を明らかにした(写真3)。

 オラクルがSaaSとして提供するCRM(顧客情報管理)ソフトの「Siebel CRM On Demand」の次期版について、ソーシャル・ネットワーキングの技術を利用し社内にある各種コンテンツを共有できることをデモした。社内から“タグクラウド”や検索機能を用い、必要な画像やテキストのデータを集め、製品宣伝用のプレゼンテーションを新たに作成する、といったものだ。

 また、Ajaxを採用している、PeopleSoftやJD EdwardsなどのERP(統合基幹業務システム)パッケージをマッシュアップして利用する、といったことも可能にする。今後、こうしたWeb2.0の技術をアプリケーション製品に展開する。

 アボ上級副社長は、同社が提供する業務パッケージを統合する新製品、「Oracle Fusion Applications」のデモを最後に披露した。Fusion Applicationsは、すべての機能をサービスとして提供し、マッシュアップして組み合わせて利用できるようにするもの。SOA(サービス指向アーキテクチャ)の考えを実現するなかで、Enterprise 2.0の手法を取り込んだといえる。

 デモは、人事アプリケーションで、マネジャーが部下のボーナスを評価するもの。部下の人事データの一覧や年間予算のグラフなどを自由なレイアウトで1つの画面にまとめて表示してみせた(写真4)。カギとなるマッシュアップ機能の詳細については明らかにしなかったが、製品開発担当のチャック・ロズワット上席副社長は「当初の予定通り、08年中に提供開始する」と宣言した。

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