ウィルコムは11月13日,中国の大手通信事業者,中国網絡通信集団公司(中国網通)とPHS事業推進で包括的に提携したと発表した。

 日本のPHS加入者が約500万人であるのに対して,中国はPHS加入者が約9330万人に達する巨大市場。中国のPHSの主な用途は通話とSMS(ショート・メッセージ・サービス)だが,今後のデータ通信サービスの導入や将来のPHS発展のために,技術面などでウィルコムと中国網通が協力する。

 中国網通は,旧中国電信だった1997年12月に浙江省余杭市でPHSサービスを開始した。2004年2月からは北京でもサービスを展開しており,2007年10月末現在のPHS加入者数は約3000万人。

 ウィルコムは,11月9日にもタイのPHS事業者のアジア・ワイヤレス・コミュニケーション(AWC)と次世代PHSについて共同検討する契約を締結したと発表済み(関連記事)。今後も,AWCや中国網通など海外のPHS事業者との連携を進め,次世代PHSの国際的な普及を目指す考えだ。

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