マイクロソフトは11月13日,2008年第1四半期にリリースする予定の「Windows Server 2008」のライセンス体系を発表した。各エディションについて,仮想化技術「Hyper-V」を搭載するライセンスと,搭載しないライセンスを分けたのが特徴で,仮想化に関するライセンス条件も一部緩和している。日本での価格は後日発表する。
Windows Server 2008でも,従来と同様に「Standard」「Enterprise」「Datacenter」の3つのエディションと,Webサーバー専用の「Windows Web Server 2008(Web Editionから名称変更)」を販売する。
また,Windows Server 2008の出荷後180日以内に追加される予定の仮想化技術「Hyper-V」が利用できるライセンスには,ゲストOS用のOSライセンスである「仮想インスタンス実行権」が付属する。仮想インスタンス実行権があれば,OSのライセンスを追加購入しなくても,仮想マシン上のゲストOSとしてWindows Server 2008をインストールできる。仮想インスタンス実行権は,Standardには1個,Enterpriseには4個,Datacenterには無制限で付属する。
現行の「Windows Server 2003」でも,Enterpriseには4個,Datacenterには無制限の仮想インスタンス実行権が付属していたが,Standardには付属していなかった。この点では,仮想化に関するライセンス条件が緩和されている。なお,「Hyper-V」が搭載されないWindows Server 2008の仮想化に関するライセンス条件は,Windows Server 2003と同じで,Enterpriseには4個,Datacenterには無制限の仮想インスタンス実行権が付属するが,Standardには付属しない。