「Android」のWebページ
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 米グーグルは2007年11月12日、同社が中心となって開発する携帯電話向けOS「Android」のアプリケーション開発コンテスト「Android Developer Challenge」を開催すると発表した。賞金総額は1000万ドル。日本円に換算すると約11億円。携帯電話向けプラットフォームとしては後発となるAndroidの普及には、対応アプリケーションの準備が不可欠となる。対応機器が登場すると見られる2008年半ばをにらみ、コンテストの開催でグーグル外部によるアプリケーション開発を促す。

 グーグルは同日、エミュレーター、サンプルプログラム、開発用ツールをそろえた「Android SDK」を公開した。SDKの公開ページでは、アプリケーションの例を動画で紹介し、タッチパネルでWebページをスクロールさせるといった様子を見せている。コンテストでは、開発したアプリケーションを2008年1月2日~3月3日の期間に受け付ける。3月末までに50組の第1次候補者を選定し、開発資金として2万5000ドル(約275万円)を渡す。その50組は次の段階となるコンテストに進み、10組に賞金27万5000ドル(約3025万円)、10組に賞金10万ドル(約1100万円)を進呈する。これらの受賞者は5月末に発表する。Android対応端末が登場する2008年半ば以降には、第2回目のコンテストも実施する計画。

 米グーグルは11月5日に、低コストの携帯電話を開発できるプラットフォームとして「Android」を発表。米グーグル、米モトローラ、米クアルコムなど34社は、Androidを開発する団体「Open Handset Alliance」を設立した。