個人情報の窃盗および売買でニューヨークに拠点を置く企業とその経営者を含む17人が摘発された。マンハッタン裁判区のRobert M. Morgenthau検事によると,米Western Express Internationalと被告17人は2001年から2007年に,盗んだクレジットカード番号や個人情報などをオンラインで売買していたという。

 同社はインターネット上に,不正入手したID情報を複数の国にまたがって売買できるマーケットプレイスを構築し,巧妙な決済方法によって匿名での取引を可能にしていた。一部のメンバーはさまざまなハイテク手段を用いてマネーロンダリング(資金洗浄)を行っていた。

 マンハッタン地区の検察と米秘密警察局(USSS)の共同捜査によると,同マーケットプレイスでは9万5000件以上のクレジットカード番号が売買され,過去4年間の取引額は3500万ドルを超えるという。

 被告は重窃盗やマネーロンダリングのほか,収賄,盗品の不法所持,事業記録の偽造,詐欺などの罪に問われており,最大25年の禁固刑が言い渡される可能性がある。

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