私立探偵をかたるウイルスメールの例(米トレンドマイクロの情報から引用)
私立探偵をかたるウイルスメールの例(米トレンドマイクロの情報から引用)
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 米トレンドマイクロは2007年11月11日(米国時間)、同社の公式ブログにおいて、新たなタイプのウイルス(悪質なプログラム)添付メールを確認したとして注意を呼びかけた。私立探偵をかたり、メールに添付したウイルスを、電話の盗聴記録に見せかけて実行させようとする。

 ウイルスメールの件名は「Re:danger!」。メールの本文には、以下のような内容が英語で書かれている。


 私は探偵です。あなたを監視するとともに、あなたの電話を盗聴しています。あなたを監視させているのは誰なのか知りたいですか。それなら、次のメールを待ってください。

 追伸:あなたはこのメールを信用していないでしょう。しかし、昨日の電話の盗聴記録を添付しました。これを見れば(聞けば)、すべて本当のことだと確信するでしょう。記録はアーカイブ(圧縮ファイル)の中です。(展開するための)パスワードは「123qwe」

 メールの内容どおり、「call234.rar」という圧縮ファイルが添付されている。しかし、圧縮されているのは盗聴記録ではなくウイルス。展開して生成されたファイルを実行すると被害に遭う。

 今回のように、“芝居がかった”悪質なメールは、2007年1月以降、たびたび確認されている。例えば2007年1月には、暗殺者(ヒットマン)を装って、「殺されたくなければお金を払え」と脅迫するメールが出現している。

 こういったメールにだまされることのないよう、トレンドマイクロでは改めて注意を呼びかけている。