米Microsoftの内部および周辺の様々な情報筋によると,同社は11月第2週,社内での不道徳な行為を理由に突如CIOを解雇した。Microsoftは詳細な情報を公表していないが,筆者の聞いたところ,CIOだったStuart Scott氏は直属の部下である女性と関係を持った後,理由もなく不公平な方法でその女性の給与を上げ,昇進させたという。

 このうわさには尾ひれも付いているが,Microsoftによる公式な解雇理由は,お決まりの「個人的な事情による退職」から一歩踏み込んでいた。同社の広報担当者は「Stuart Scott氏と当社の雇用関係は,社内ポリシー違反の調査を受け終了させた」と述べた。

 ここでのポイントは,Scott氏が追放されたのであって,同氏自身の判断で退職したわけでなかったことだ。Microsoftは辞任の道を選ばせなかったのだろう。