Linuxディストリビューション「Fedora 8」が公開用途別の版を追加,オンライン・デスクトップ機能が特徴写真2 オンラインデスクトップ機能(画面は,Fedora 8 RC3をyumアップデートしたもの)。画面左側にbigboardと呼ばれる領域が現れる。顔写真アイコンの下にはオンライン登録したサービス(写真ではAmazon.com)のアイコンが並ぶ。画面上端中央右にある紫色のアイコンはMugshotと呼ばれる米Red Hat社が開始したソーシャル・ネットワーキング・サービスに接続するためのもの。音楽情報を共有できる
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Fedora Projectは2007年11月8日(米国時間),無償で利用できるLinuxディストリビューションの新版「Fedora 8」(開発コード:Werewolf)を公開した(写真1)。特定用途向けの版(「Spins」と呼ばれる)の種類を増やし,オンライン・デスクトップ環境を追加したことが特徴である。 公開した版は,DVD-ROM版とライブCD版。それぞれ,対応CPUやSpinsごとに版が分かれている。対応CPUは,米Intel社の80386互換CPU(i386),Pentium ProやPentium M互換(686),米AMD社の64ビットCPU,米Intel社の64ビットCPU(x86_64),32/64ビットのPowerPC(ppc)。いずれの版も主要なシステム関連ソフトのバージョンは同じで,カーネル2.6.23.1,glibc 2.7,gcc 4.1.2,X.Orgを採用。統合デスクトップ環境には,KDE 3.5.8とGNOME 2.20.1が利用できる。 Fedoraは,前版の7から「Spins」という考え方を導入している。Fedora Projectが標準的なインストール・ディスクを配布するだけでなく,ライブCDとして使えるものや,GNOME以外にKDEを標準の統合デスクトップ環境としたものなどの配布を始めた。さらに,ユーザーが独自のSpinを作るためのツールである「pungi」や「livecd-tools」なども提供している。 Fedora 8では,用途に応じた版「CustomSpins」を初めて提供,従来以上に細分化した。具体的には3つの版,(1)Fedora Games,(2)Fedora Developer,(3)Fedora Electornics,を用意した。いずれも特定用途のユーザー向けにパッケージ(アプリケーション)の設定を済ませたもの。(1)はライブDVDとなっているため,起動直後からQuake 3,Nexuizなどの3次元グラフィックスを多用したゲームが楽しめる。(2)もライブDVDで提供された。Eclipse,cvs,rpmdevtoolsなど開発者向けのソフトウエアが多数組み込まれている。(3)はアナログ・ディジタルを問わず電気回路の設計やシミュレーション,組み込みシステムの設計に役立つツールを含む。
オンライン・デスクトップ機能が加わるFedora 8のもう一つの目玉はオンライン・デスクトップ機能である(写真2)。GmailやWikipediaのようなオンライン・アプリケーションを利用しやすくするためのもの。AmazonやFlickrのアカウントも登録できる。標準ではインストールされていないが,yumコマンドなどで「online-desktop」パッケージをインストールすれば利用可能だ。
細かい改良点として,設定ツール類の追加と修正も施されている。
Fedora 9の開発スケジュールも公開
同時に,Fedora 9の開発スケジュールも公開された。 現時点では,KDE4を採用すること,天文学用の版を用意すること,パッケージのバイナリ間の差分を提供するPresto機能を盛り込むこと,などがFedora 9での機能強化候補となっている。 |