写真●日本ヒューレット・パッカードの中小企業向け無線LANアクセス・ポイント「ProCurve Wireless Access Point 10ag WW」
写真●日本ヒューレット・パッカードの中小企業向け無線LANアクセス・ポイント「ProCurve Wireless Access Point 10ag WW」
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 日本ヒューレット・パッカード(HP)は11月7日,2種類の無線LAN関連製品を発表した。一つは,中小企業向けの無線LANアクセス・ポイント(AP)「ProCurve Wireless Access Point 10ag WW」(写真)で,12月1日に発売する。もう一つは,無線LAN APの管理ツール「ProCurve Mobility Manager 2.0」。来年1月1日に発売する。

 ProCurve Wireless Access Point 10ag WWは,無線LANの標準規格「IEEE 802.11a/g」に対応する。特徴は,企業ユーザー向けにセキュリティを強化していること。最大152ビットのWEP暗号化のほか,無線LANのセキュリティ規格である「WPA2」および「WPA」に対応する。IEEE 802.1X準拠のユーザー認証も利用可能だ。

 価格は1台当たり2万9295円。APの一元管理には対応しないため,「300ユーザー以下の企業での利用を想定している」(日本HP)。同社の保守サービス「ライフタイム保証」が無償で利用でき,ランニング・コストも抑えられる。これは,問題発生時には原則として翌日までに代替品を送付するサービスである。

 管理ツールのProCurve Mobility Manager 2.0は,同社製の無線LAN APのうち中上位機種のみを対象とする。前述のProCurve Wireless Access Point 10ag WWには対応しない。この製品は,LAN設計支援,AP導入・管理,トラフィック監視など機能を持つ。

 LAN設計支援とは,フロアの平面図を取り込んで壁やオフィス家具の特性を入力することで,電波環境をシミュレーションして可視化する機能のこと。無線LAN APの配置場所を検討しやすくする。AP導入・管理は,オフィス内の無線LAN APを一括で設定できる機能のことだ。トラフィック監視は,sFlowなどのプロトコルでAPを流れるトラフィックの統計情報を取得する機能。機器の状態やトラフィック異常の有無などを監視できる。

 価格は,アクセス・ポイントが50台までの場合は24万4440円。追加ライセンスは100台当たり46万5000円である。台数無制限のライセンスは366万4500円となる。