企業向けインスタント・メッセンジャ(IM)構築ソフト「AssetView TalkManager」を開発/販売するハンモックは,AssetView TalkManagerの「アプライアンス版」として,同ソフトウエアとSQL Serverなど必須ソフトをPCサーバーにインストールし,さらに導入支援サービスなどをセットにした製品を,販売パートナ企業を通じて12月1日に販売開始する。

 AssetView TalkManagerは,ハンモックが2007年8月に出荷した企業向けIM環境構築ソフト。Windows上で稼働する専用IMクライアントと,Windows Server上で稼働するサーバー・ソフトで構成する。最大の特徴は,社内専用のIM環境を構築できること。社外のユーザーと通信させないことにより,情報の漏えいやウイルスの混入などを防げる。さらに,運用管理機能として,ユーザー情報を一括して取り込む機能や,管理しているデータをCSV(カンマ区切り形式)で出力する機能を搭載する。

 ハンモックが2007年5月に企業ユーザーを対象に実施したアンケート調査によれば,回答者の97%がWindows Live Messengerなどの広く公開された無償のIMサービス/ソフトを使っているのが現状だという。こうした状況下で企業ユーザーがIMに対して要求している機能は,社内専用のIM環境,利用状況のレポート機能,ユーザー情報の登録/変更機能など。AssetView TalkManagerは,こうした需要に応える製品である。

 今回ハンモックは,ユーザーがより導入しやすくなるよう,AssetView TalkManagerを最初からPCサーバーにインストールしたアプライアンス製品を,導入支援サービス込みで提供するようにした。ユーザーが支払う価格はパートナに依存するが,ハンモックによれば,社員30人規模など少人数で利用する場合,卸価格の上では,アプライアンス版の方がユーザー・ライセンス部分が安価になっているという。なお,ソフトウエア版の価格は10ユーザーあたり3万~5万5000円。

 アプライアンス版の販売目標は初年度100社。これは,AssetView TalkManager全体の3分の1から2分の1に相当するという。