写真 日本IBMのグレゴリー氏(左)と米IBMのデサイ氏。中央はJS22
写真 日本IBMのグレゴリー氏(左)と米IBMのデサイ氏。中央はJS22
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 日本IBMは11月7日、ブレード・サーバーの「BladeCenter」の発売5周年を記念しイベントを開催。それに先だって行った記者会見で、ブレード・サーバーの新製品「IBM BladeCenter JS22」を発表した。

 BladeCenter JS22の特徴はハイエンド向け64ビット・プロセサの最新版POWER6を搭載していること。動作周波数は4.0GHzである。日本IBMでシステム製品事業を担当するジム・グレゴリー専務執行役員は「ブレード・サーバーとして業界最速であるのに加えて、プロセサに搭載した仮想化機構を活用できる」とPOWER6搭載のメリットを説明する(写真)。

 グレゴリー専務執行役員は適用分野として、サーバー統合やHPC分野、Web系サービスを挙げる。さらに、08年にはミッドレンジ・サーバーSystem iのOSである「i5/OS」に対応することを明らかにした。現在はAIXとLinuxを利用できる。

 会見にはBladeCenterの技術戦略を統括するディスティングイッシュッド・エンジニアである米IBMのドゥルーヴ・M・デサイ氏も同席。これまでの開発を振り返り「他社のブレード・サーバーを見ると、まるでBladeCenterに追随して開発しているかのようだ。IBMはシャシーを替える必要がないなど、一貫した戦略で顧客の投資を保護している」と語った。

 IBM BladeCenter JS22の価格は最小構成で93万2505円で、シャシーは「BladeCenter H」もしくは「同HT」に対応。11月30日に出荷を開始する。