米Microsoftは11月第1週,次期WindowsサーバーOSである「Windows Server 2008」に,「Windows SharePoint Services」を搭載しない方針を明らかにした。Windows SharePoint ServicesはWebベースのコラボレーション兼ドキュメント管理システムであり,今後も無償で提供されるが,サーバーOS本体には内蔵されない。

 まもなく公開されるWindows Server 2008のRelease Candidate 1(製品候補版1)にも,Windows SharePoint Servicesは搭載されていない(製品版は2008年第1四半期にリリースされる予定である)。Windows SharePoint Servicesが外されたのは,Microsoftが同サービスのアップデート・スケジュールを,WindowsサーバーOS本体のリリース・スケジュールから切り離したためである。

 Windows SharePoint Servicesは,「Office SharePoint Server」の下位バージョンであり,Windows Serverグループは開発に関与していない。よって,Windows SharePoint Servicesの開発とWindows Serverの開発を同期させるのは賢明でないと判断したようだ。実際に現時点でも,Windows SharePoint ServicesとWindows Serverの関係は切り離されており,Microsoftによるこの決断は,極めて自然であろう。