富士通の100%子会社である英国の富士通サービスは11月1日(現地時間)、スウェーデンのITサービス企業マンデーターへのTOB(株式公開買い付け)のための条件がすべて満たされたと発表した(関連記事)。公開買い付け期間である10月11日~31日の間に、株式の90%を超える応募があり、TOBの実施が正式に決まった。買収に要する費用は、5億800万スウェーデンクローナ(約91億円)である。

 マンデーターは、アプリケーション・サービスやシステム構築を主な事業とし、製造、通信、公共分野の売り上げが全体の約7割を占めている。2006年度の売上高は約4億9300万スウェーデンクローナ(約88億円)、営業利益は約2700万スウェーデンクローナ(約4億8000万円)だった。今回のTOBにより、富士通サービスはスウェーデンで6番目に大きなITサービス企業になる。

 富士通サービスは今後、マンデーターを100%子会社化する予定だ。スウェーデンでは、企業の株式を90%以上取得した場合、残った株式をほかの株主から強制的に取得できる制度があり、この制度を利用する。