写真 NEC「SX-9」の1ノード
写真 NEC「SX-9」の1ノード
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 NECは11月1日、東北大学からスーパーコンピュータを受注したと発表した。昨月25日に発表したベクトル型のスパコン「SX-9」を来年3月に納入する。

 SX-9はNECが新たに開発したベクトル演算性能が102.4ギガFLOPSのプロセサを搭載する。東北大学はこのプロセサを16個搭載した1ノードを合計で16台導入する。256個のプロセサを搭載したシステムの理論性能は26.2テラFLOPSとなる。これは世界で稼働中のスパコン性能をランクしているTOP500 の最新順位において27位に相当する。

 導入するのは東北大学情報シナジー機構情報シナジーセンター。同大学だけでなく、全国の研究機関や大学に属する研究者が利用できる共同設備である。航空宇宙や地球環境、ナノテクといった分野の大規模シミュレーションをはじめとして、様々な用途で使っている。