米Dellは米国時間10月30日,米証券取引委員会(SEC)に同社決算の訂正報告を行った。訂正の対象となったのは,2003会計年度(2002年2月~2003年1月)から2007会計年度第1四半期(2006年2~4月期)にかけて。

 米メディア(InfoWorld)によると,訂正報告では対象期間の純利益合計額(120億ドル)を9200万ドル引き下げ,累計の1株当たり利益(4.78ドル)を3セント減額修正した。合計売上高(1962億ドル)の減額幅は3億5900万ドルだった。

 同社は過去の会計上の記録に問題があったとして,SECによる非公式の調査を受けたほか,四半期報告書(Form 10-Q)提出が遅れるなどして,Nasdaq Stock Market(NASDAQ)から上場廃止の勧告通知を受けていた(関連記事:DellにNASDAQ上場廃止勧告,会計問題の調査で書類提出が遅延)。同社は訂正報告を提出したことで,NASDAQの上場基準を満たすことができたとしている。

 また,同社は2007会計年度第3四半期(2007年8~10月期)の決算を提出した後,自社の株式買い戻しを再開する予定であることを明らかにした。

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