WIDEプロジェクトは10月31日,IPv6のリファレンス・コードKAMEプロジェクトなどで中心となって活躍した萩野純一郎氏が逝去したと発表した。10月29日夜に逝去し,享年37歳だった。

 萩野純一郎氏はコアメンバーとしてKAMEプロジェクトを先導し,ipv6samurais.comの技術責任者,北陸先端科学技術大学院大学の客員准教授,WIDEプロジェクトのボード・メンバー,OpenBSD Support Japan技術顧問などを務めていた。

 通夜は11月6日18時より,告別式は11月7日11時より東京都大田区の臨海斎場で行われる。またWIDEプロジェクトでは萩野純一郎氏へのメッセージを受け付けている。

●WIDEプロジェクトからのコメント

皆様へ

大変残念なことにいとじゅんこと萩野純一郎君が御逝去されました。

いとじゅん無しには成し遂げられなかった沢山のことがあります。
IETFやIAB、そして、WIDEメンバー、ボードとしてのコミュニティへの献身的な貢献への尊敬は、私たちの共通の想いでしょう。
ご存知の方も多いと思いますが、長い闘病生活からの復帰をめざし始めた時だったと思います。
多くのいとじゅんの偉大な業績、特に、IPv6に関するKAMEやIETFでの業績は、私たちWIDEにとって大きな誇りとなるものです。
いとじゅんの力を失うことは大変つらいのですが、あの明るいあたたかい笑顔と、深い知性、前向きで力強い姿勢を、残された私たちが心をこめて引き継ぎ、いとじゅんに少しでも安心して休んでもらいたいと思います。

心からご冥福をお祈りいたします。

村井純
WIDEプロジェクト

◎関連リンク
訃報:萩野純一郎氏(WIDEプロジェクト)