図1 最新のサーバー向けCPU「Itanium 9100番台」(下)
図1 最新のサーバー向けCPU「Itanium 9100番台」(下)
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図2 2008年以降に出荷予定の次世代Itaniumのシリコン・ウエハーを抱える米インテルのカーク・スカウゲン氏
図2 2008年以降に出荷予定の次世代Itaniumのシリコン・ウエハーを抱える米インテルのカーク・スカウゲン氏
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 インテルは2007年10月31日、サーバー向けCPU「Itanium」の最新世代となる「Itanium 9100番台」の7製品を発表した(図1)。Itanium 9100番台は、Itaniumとして6世代目の製品に当たる。同日より量産出荷を開始。同時に2008年以降の出荷開始を予定している次世代Itaniumも紹介した。

 Itanium 9100番台は、動作周波数が最大1.66GHz、CPUとチップセットを結ぶFSB(フロントサイドバス)が667MHzで、最大104Wの消費電力で動作する。6製品が、コアを2つ持つデュアルコアCPU。1製品がシングルコアCPUとなる。7製品すべてが、サーバーの利用率が低いときに動作周波数を落して消費電力を削減する「デマンド・ベース・スイッチング」機能を備える。

 デュアルコア製品は、2008年第1四半期に新しいバージョンの出荷も予定している。このCPUは、新機能としてコア内で発生するエラーの検出を確実に実行する「コアレベル・ロックステップ」を搭載する。この機能は、ある処理に対して2つのコアが同じ計算をし、同じ結果が出るかどうかをチェックするもの。高い信頼性が求めらる用途で有効な機能となる。

 米インテルのデジタル・エンタープライズ事業本部副社長兼サーバー・プラットフォーム事業部長のカーク・スカウゲン氏は、Itanium 9100番台の紹介に続いて、その次の世代のItanium(開発コード名は「Tukwila」)についても説明。「Tukwilaは、コアが4つのクアッドコアCPUで、搭載トランジスタ数は20億に達する」と言う。4つのコアを8つ動いているように見せかけ、処理性能を高めるハイパー・スレッディング(HT)機能を備える。同時に、国内で初めてTukwilaのシリコン・ウエハーを披露した(図2)。