写真●NeoCoreXMSの事業取得を発表するサイバーテックの橋元社長
写真●NeoCoreXMSの事業取得を発表するサイバーテックの橋元社長
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 XMLデータベースの開発・販売を行うサイバーテックは10月31日,XMLデータベース「NeoCoreXMS」の総販売店事業を取得したことを発表した。これまでNeoCoreXMSは,三井物産セキュアディレクション(MBSD)が国内総代理店であった。今回,MBSDからサイバーテックへ同事業を一括して譲渡することで合意した。

 NeoCoreXMSは,米Xpriori製のXMLデータベース。ドキュメント管理などに用いられるXML専用データベースとしては,国内で最大規模のシェアを持つという。一方,サイバーテックは,自社製のXML専用データベース「Cyber LUXEON」を提供している。「NeoCoreXMSとCyber LUXEONを合わせると,XML専用データベースのシェアのほぼ半分を占める」(サイバーテックの橋元賢次社長)。

 サイバーテックは,更新系のソリューションで受託開発用途に向くCyber LUXEONに加えて,検索系で組み込み用途に適したNeoCoreXMSを提供することになる。「二つの製品にはそれぞれ得意・不得意な分野がある。双方を扱うことで,顧客に対してXML専用データベースを活用した最適なソリューションを提供できるようになる」(橋元社長)と,事業取得の効果を説明する。

 一方,事業を譲渡する側のMBSDは,2007年度に三井物産から同事業を譲り受けたばかり。情報システムのセキュリティサービスを提供する中で,内部統制のためのツールとしてNeoCoreXMSを活用しようと検討してきたが,シナジー効果が薄いと判断した。