図1 ユーザーごとにマイマップやレビュー投稿を一覧表示できる「プロフィール」機能
図1 ユーザーごとにマイマップやレビュー投稿を一覧表示できる「プロフィール」機能
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図2 画像をGoogleマップやGoogle Earthに貼り付ける「Map Your Photo」機能
図2 画像をGoogleマップやGoogle Earthに貼り付ける「Map Your Photo」機能
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図3 Google Earthで表示する3Dモデルを作成できる「Google SketchUP 6」
図3 Google Earthで表示する3Dモデルを作成できる「Google SketchUP 6」
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 グーグルは2007年10月30日、Web地図サービスのGoogleマップや、3次元グラフィックスで地理データを表示するGoogle Earthに関する3つの新機能を明らかにした。いずれも、ユーザーが地図サービスに情報を付加するための機能。ユーザーによる情報提供を活性化させることで、地図サービスの利便性向上を狙う。

 Googleマップに加わった「プロフィール」は、ユーザーごとにマイマップやレストランのレビュー投稿などを一覧表示できるようにする機能(図1)。Googleマップではグルメ情報やレジャー情報など数多くのユーザーが独自のマイマップを作成し、公開している。興味深いマイマップを見つけたときに、プロフィールの画面を参照すれば、そのユーザーがほかにどんな地図を作っているのかが分かり、品質の高い情報を探しやすくなる。

 Web画像管理サービスのPicasaウェブアルバムには、画像をGoogleマップやGoogle Earthに貼り付ける「Map Your Photo」機能を追加した(図2)。GPS機能の付いた携帯電話などで、撮影時に位置情報を付加すると、地図上の撮影した場所に写真が貼り付けられる。写真を使ったアルバム地図を手軽に公開できるというわけだ。GPS機能の付いていないカメラでも、地図上で撮影場所を指定できる。

 Google Earth上に表示できる3Dモデルを作成するためのソフトウエア「Google SketchUP 6」は日本語版を公開した(図3)。作成した建造物の3Dモデルを専用サイトにアップすれば世界中のユーザーに公開できる。

 10月下旬に起こった米国カリフォルニア州の大規模な山火事では、地元の小さなラジオ局がマイマップを使って、被害情報を流し続けたという。Web地図を情報配信のツールとする利用方法は徐々に浸透しつつある。「誰でも、自分が住んでいる地域に関してはよく知っている。そうした地域情報を地図上で簡単に配信できるツールを用意する」(河合敬一プロダクトマネージャー)。グーグルは土台となる地図サービスを用意する役割に徹して、ユーザーの利用をうながす方針だ。