写真 BSIマネジメントシステム ジャパンの中川部長
写真 BSIマネジメントシステム ジャパンの中川部長
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 英国規格協会(BSI)は事業継続管理(BCM)の国際規格の新バージョンを11月末にも発行する。BSIマネジメントシステムジャパンが10月30日、同社のセミナーで明らかにした(写真)。

 新バージョンは「BS25999-2:2007」で、第三者による監査や認証を考慮した規格である。BS25999のPart2と呼ぶこともある。06年11月に発行したPart1にはBCMのフレームワークや取り組むための手順が示されており、Part2とセットで活用することになる。

 認証を得た企業や団体は、BCMが一定レベルであることを標榜できる。BSIマネジメントシステムジャパンの中川将征マーケティング部 部長は、「取引先などステークホルダーに対し、主要な製品やサービス提供の継続性を示せる」とメリットを説明する。監査・認証では、重要業務を分析して保護する対象を絞り込むビジネス・インパクト分析(BIA)や取引先などステークホルダーの管理、非常時の作業手順や訓練、策定内容を常にモニタリングして改善しているかどうか、といった点がポイントとなる。

 英国においては現在パイロットのプロジェクトが進行中で、2008年4月以降に本格運用に移行する。国内では11月にも、BS25999-2を運用するための認定機関が正式に決まり、同機関が認めた診査会社の整備が始まる。国内での本格運用は2009年以降になる見通し。