携帯電話への参入を目指していた通信ベンチャーのアイピーモバイルが10月30日午前、東京地方裁判所に破産を申し立てた。これと同時に総務省に対して携帯電話の事業免許の返上を申し入れている。

 アイピーモバイルは05年に携帯電話の事業免許を取得し、高速データ通信のサービス提供を目指した。だが、資金の手当てに難航したり、人員の確保に苦労。免許付与時の期限とされていた、今年11月9日までにサービスを始めることができなかった。

 総務省は外部の委員を交えた審議会を開催し、アイピーモバイルによる申請を審査。この結果を経て正式な免許返上となる。