NTT西日本は10月30日,インターネット接続サービス「フレッツ シリーズ」で過剰請求が判明したと発表した。対象はフレッツ・ADSLからフレッツ・光プレミアムに切り替えたユーザーの一部で,合計2077件。割引サービスの適用開始日の登録にミスがあり,誤った割引率を適用していたという。過剰請求額は約250万円。同社で販売施策を検討している過程で9月11日に発覚したという。
具体的には,利用期間に応じて月額利用料を割り引く「フレッツ・ずっと割引」の適用開始日に登録ミスがあった。フレッツ・ADSLからフレッツ・光プレミアムに切り替える場合,通常は「サービス/メニューの変更」手続きをとるが,一部で「廃止」→「新設」という処理を実施していた。この際,ずっと割引の適用開始日はサービス切り替え後も以前と同じ日に設定する必要があるが,誤って切り替え日を入力していたという。結果,ずっと割引による割り引きが適用されない期間が生じ,過剰請求が発生していた。
なお,NTT西日本はフレッツ・ずっと割引とは別に,2年間の継続利用を条件に月額利用料を10%割り引く「フレッツ・あっと割引」という割引サービスも提供している。フレッツ・ずっと割引の割引率は利用期間が1年以上2年未満の場合が5%,2年以上の場合が10%なので,フレッツ・あっと割引と併用することで利用開始から常に10%の割り引きを受けることができる。通常はあっと割引の期間終了後にずっと割引が自動的に適用されるが,今回のケースでは適用されなかったり,適用された場合も割引率が本来より低くなったりする事象が発生した。
同社では,該当ユーザーに対して個別に連絡し,過剰請求分を返還する。返還方法は基本的に翌月請求分からの減算処理となる。また今後は再発を防ぐため,「サービス/メニューの変更」による切り替え手続きを徹底したうえで,誤って「廃止」→「新設」の処理を実施した場合も適用開始日の登録ミスをシステム側で防ぐ機能を追加する予定である。
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