楽天は2007年10月29日、ショッピングモール「楽天市場」を利用する登録会員に向け、新サービス「楽天あんしんショッピングサービス」の提供を開始すると発表した。商品代金を支払ったのにもかかわらず商品が到着せず、店舗と連絡が取れなくなったなどの状況が発生した場合に、楽天が商品代金を補償するサービスである。
従来から、同社グループ企業の楽天KCが発行するクレジットカード「楽天カード」の所有者に対しては、「商品未着あんしん制度」という補償制度を用意していた。今回のサービスにより、カード所有者以外にも補償対象者が広がる。
補償率は100%で、補償額の上限は50万円、補償回数は年1回。ただし、自動車やオートバイ、小切手、商品券など、一部に楽天あんしんショッピングサービスの対象外となる商品がある。
代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏は、「こうしたサービスを提供することで、ユーザーのネット取引に対する不安を取り除きたい」と語った。また、「正確な数字は把握していないが、取引の99%以上は50万円以下だと思う」(三木谷氏)と、ほとんどの取引を補償対象にできると述べた。