ヤフーは10月24日,2007年度の中間決算(2007年4月~9月)を発表した。連結ベースの売上高は前年同期比17.2%増の1177億3500万円,営業利益は同21.9%増の597億5500万円だった。当中間期の純利益は,同社が44%強出資するバリューコマースの株価下落に伴い,株式評価損約36億円を特別損失として計上したため,9.2%増の292億6500万円にとどまった。

 部門別の売上高は,ディスプレー広告や検索連動型広告が伸びた広告事業が前年同期比27%増と好調だった。9月に検索広告専業のオーバーチュアを買収したことから,同社の1カ月分(約30億円)の売上高も加わった。

 ビジネスサービス事業については,「Yahoo!不動産」が商品ラインナップの充実と掲載件数の大幅な拡大で売り上げを大きく伸ばした。「Yahoo!ショッピング」,「Yahoo!オークション」では,2007年9月末のストア数が合計で2万9436店舗と前年同期比32.0%増加し,テナント料および手数料収入が大きく伸びた。この結果,同部門の当中間期売上高は前年同期比27.0%増の281億円となった。

 一方,パーソナルサービス事業では,「Yahoo!オークション」の取扱高が伸び悩んだ上,ストア数の増加によってB to C取り引きの割合が高まったことなどにより,システム利用料収入は横ばいだった。また「Yahoo! BB」のISP料金収入がソフトバンクBBとの業務提携契約の見直しによる影響で前年同期と比べて大きく減少したこともあり,同部門の当中間期売上高は前年同期比0.7%減の355億円となった。