米Sun Microsystemsは米国時間10月25日,ファイル・システムに関する特許12件が米Network Appliance(NetApp)に侵害されたとして,テキサス州東地区米連邦地方裁判所に提訴した。NetAppから起こされた特許侵害訴訟を受けてのものという。

 NetAppは9月5日,Sunがデータ処理システムおよび関連ソフトウエアでNetAppの米国特許7件を侵害していると主張し,特許侵害訴訟を起こした。NetAppはこの訴訟で,特にSunのファイル・システム「ZFS」に採用された技術を問題としている(関連記事:NetApp,ファイル・システムなどの特許侵害でSunを提訴)。

 Sunによると,NetAppとは5年前からクロスライセンス契約の交渉を続けていたにもかかわらず,警告なしに訴えられたという。

 これに対し,SunはNetAppから12件の特許を侵害されたと訴えるともに,NetAppの主張するような特許侵害は誤りであると反訴した。Sunは,NetAppの見解を1つずつ否定してZFSがNetAppの特許を侵害していないことを示し,「NetAppには,Sunやその顧客,オープンソース・コミュニティにZFSの使用や配布をやめさせる資格がない」(Sun)としている。

[Sunの提出した訴状(PDF形式)]