米Comcastが米国時間10月25日発表した2007年第3四半期決算は,売上高が77億8100万ドルで,前年同期の64億3200万ドルに比べ21%増えた。純利益は5億6000万ドル(希薄化後の1株当たり利益は0.18ドル)で,前年同期の12億1700万ドル(同0.38ドル)から半減した。営業利益は13億9100万ドルとなり,前年同期12億2400万ドルに対し14%増となった。

 当期の状況について,Comcast会長兼CEOのBrian L. Roberts氏は「(当社の事業は)経営面と経理面の両方で好調が続いている。最も重要な項目である売上高および営業キャッシュ・フローで,再び2ケタ成長を記録できた」と述べる。

 事業別にみると,ケーブル事業の売上高は74億ドルで前年同期比11%増。ビデオ・サービスの売上高は44億ドル(前年同期比6%増)。デジタル・ケーブル・サービスの新規加入者48万9000人を獲得し,合計1470万人となった。そのうち580万人が,デジタル・ビデオ・レコーディング(DVR)やハイビジョン・テレビ(HDTV)といった付加価値サービスを利用している。

 インターネット接続サービスの売上高は16億ドル(前年同期比17%増)。新規加入者45万人を獲得した。電話サービスの売上高は4億7200万ドル(前年同期比86%増)。新規加入者66万2000人を獲得した。またコンテンツ事業の売上高は3億3000万ドルで,前年同期の2億5900万ドルに比べ27%増えた。

 Comcastは2007年通期の業績見通しについても明らかにした。売上高は前年比11%以上,営業キャッシュ・フローは同13%以上増えると見込む。

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