米Motorolaは米国時間10月25日,2007年第3四半期の決算を発表した。会計原則(GAAP)による純利益は6000万ドル(継続事業ベースの1株当たり利益は2セント)で,前年同期の9億6800万ドル(同29セント)から約94%の減益となった。売上高は88億ドルで,前年同期の106億から減少した。

 事業別にみると,モバイル・デバイス事業の売上高は45億ドルで,前年同期から36%の減収となった。同事業部門の営業利益は前年同期の8億4300万ドルから赤字に転じ,同期は1億3800万ドルの損失を計上している。携帯電話機の出荷台数は3720万台で,出荷台数ベースの世界市場シェアは13%と推計される。

 家庭およびネットワーク・モバイル事業の売上高は24億ドルで,前年同期から6%の増収。営業利益は1億6500万ドルで,前年同期の2億3100万ドルから大幅に縮小した。Motorolaは2007年9月28日に,組み込み通信コンピューティング事業を3億5000万ドルで売却する計画を発表している(関連記事:Motorola,組み込み通信コンピューティング事業をEmerson Electricに売却)。

 企業向けモバイル・ソリューション事業の売上高は20億ドルで,前年同期から47%の急増となった。営業利益も前年同期の2億8000万ドルから3億3600万ドルに増加している。

 2007年第4四半期の業績見通しについて,Motorolaは継続事業ベースの1株当たり利益として12~14セントの範囲を見込む。

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