10月27日から一般向けの公開が始まる「東京モーターショー2007」では,一風変わったドライブ・シミュレータも体験できる。ホンダが提供する,エコ・ドライビング・シミュレータだ。
ドライブ・シミュレータと言えば,教習所のように安全運転技術を学ぶ,路上で遭遇しやすい危険なケースを体験する,普段運転できない車(トラックやバスなど)を体験するといった用途のものがある。このエコ・ドライビング・シミュレータは,無駄のない加減速や巡航運転で,どれだけ低燃費で走行できるか(エコ運転)を体験するもの。
体験できるのは,一般道から発車して,高速道路に入り,最初のパーキング・エリアまでの5分程度の運転。加速,巡航,減速の三つの場面で,指定速度に到達するまでの時間や,指定速度ぴったりで運転する時間などを計測し,平均燃費を算出する。例えば,減速時には,早めにアクセル・オフして,エンジン・ブレーキを効かせた運転をすると良い。
シミュレータは,振動機能付きのシートを備えた本格的なきょう体。運転による加速/減速感,コーナーリング感を体感できる。画面中央下には,走行中の平均燃費によるエコ運転の指標を黄色いバーで表示する。このバーが長く表示されているほど,エコ運転度が高いことを示す。体験後には,エコ運転度を示すレポートをもらえる。平均燃費の値とグラフ,体験者総数の中での順位などが記載される。
ちなみに記者は,レースゲーム「グランツーリスモ5 プロローグ」の体験では,スピンばかりで散々な結果となったが,エコ運転では平均以上の数値になった。どうやらこっちのほうが向いているらしい。