写真1●PALLET CONTROLのアプリケーション自動インストール機能の画面例。UACによるダイアログボックスを表示させずにアプリケーションをインストールできる
写真1●PALLET CONTROLのアプリケーション自動インストール機能の画面例。UACによるダイアログボックスを表示させずにアプリケーションをインストールできる
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 JALインフォテックは今年末から来年初旬にかけて,パソコン運用管理ツール「PALLET CONTROL」にセキュリティ・ツールWindows Vista対応版との連携機能を追加する。東京ビッグサイトで開催されている展示会「Security Solution 2007」で明らかにした。

 2007年末にソリトンシステムズのログ収集・解析ツール「InfoTrace」Vista対応版と連携可能にし,2008年初旬には日立ソフトウェアエンジニアリングの情報暗号化・漏えい防止ツール「秘文」Vista対応版と連携できるようにする。例えば,InfoTraceとの連携の場合,Windows VistaパソコンにInfoTraceのエージェントソフトを自動配布したり,InfoTraceで収集した情報をWebブラウザで閲覧できるようにする予定だという。

 JALインフォテックは2007年8月に,PALLET CONTROLの新バージョン3.91をリリースした。同バージョンの特徴はWindows Vistaに対応したこと。例えば,Vista搭載パソコンでは,新しいアプリケーションをインストールする際には,UAC(User Access Control)によってユーザー権限を確認するダイアログボックスが表示されるが,ユーザーによっては対処がわからずに混乱してしまうことがある。PALLET CONTROLを使えば,そうしたダイアログを表示させずにアプリケーションをインストールしたり(写真1),システム管理者が設定した内容に基づいてクライアントがログオンした際に強制的に自動インストールさせることが可能になる。

 PALLET CONTROLにはほかに,資産管理,ヘルプデスクなどの機能を備える。東京都庁で3万台のパソコンの運用管理ツールとして使われている実績などがある。