折りたためる電動バイク「BOBBY」
図1●折りたためる電動バイク「BOBBY」
右側が折りたたんだ状態。
おサイフケータイをかざして電源をON/OFFする
図2●おサイフケータイをかざして電源をON/OFFする

 千葉市の幕張メッセで10月27日から一般向けに公開される「東京モーターショー2007」。バイク・メーカーの集まる北ホールで,ヤマハが一見変わった近未来バイクを展示している。

 その名前は「BOBBY」(ボビー)。参考出展されたこのバイクは,シート,ハンドル,ペダルや後輪が折りたため,コンパクトに収納可能というコンセプトのほかに,非接触ICチップのFeliCa機能を搭載したおサイフケータイで電源をON/OFFできるという特徴を持つ,鍵いらずの電動バイクだ。

 さらにBOBBYの説明には,「インターネットを通じた様々なサービス供給を受けられる」とのうたい文句もある。ただしこれは,本体に通信機能があるわけではなく,FeliCaとの通信インタフェースを介してのもの。ヤマハの説明員によると,GPS(全地球測位システム)と連動させた現在位置やバイクの現在の情報などをやりとりできるようになるという。

 ただしBOBBYはあくまでもコンセプト・モデルで,商用化の具体的な計画はまだない。なお,ヤマハは「EC-02」「Passol-L」といった電動原付バイクを,それぞれ2005年5月,2005年11月にリリースした実績があるが,両車とも2006年10月にバッテリの不具合でリコールを出した影響もあり,2007年9月に発売を中止したばかりだ。

 このほかヤマハは,20年越しのフルモデルチェンジとなる「Vmax」や,新開発の高性能エンジンをアルミフレームに搭載した「WR250X」がベースの「WR250X SPECIAL」,傾けながら旋回できる4輪車「Tesseract」(テッセラクト)などを展示。同社のブースは,バイク・メーカーの中でもひときわ注目を集めていた。


動画●FeliCaで起動するBOBBY