「弥生ワークス」の日報作成画面。同システム内で管理している営業活動記録などを流用しながら、報告書を作成できる
「弥生ワークス」の日報作成画面。同システム内で管理している営業活動記録などを流用しながら、報告書を作成できる
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 弥生は2007年10月23日、社内の情報共有を支援するソフトウエア「弥生ワークス」を発表した。2007年12月10日から、ASPサービスとして提供する。

 同社は「弥生会計」「弥生販売」など、中小企業の事務系の部門に向けたパッケージ製品を手がけてきた。弥生ワークスは、「同規模の企業に全社で使ってほしいサービス」(プロダクトマーケティング部の坂本尊志担当部長)。第一弾として、営業活動の支援機能を用意した。業務依頼の送信・管理や営業活動記録、さらにこれらを基にした日報作成などの機能を利用できる。同社のパッケージソフトウエア「弥生販売」と連携し、得意先台帳データを共有したり、データを同期したりすることも可能だ。

 今後、段階的に機能を拡張する。2008年上半期には、「弥生会計」「弥生人事給与」などと連携し、タイムカードや休暇申請、外出交通費精算などの機能も提供する予定。2009年には、弥生ワークスを中核として各パッケージ製品のデータをリアルタイムに連携させ、高度なデータ分析や案件管理を可能にしたいという。

 ASPサービスとして提供する理由は「社外からアクセスする必要のあるシステム」(坂本氏)であるため。中小企業にとって、専用のWebサーバーやファイアウオールを用意するのはコスト面で荷が重い。そこで、手軽に使えるASP型を採用した。

 価格は、初期費用が5万2500円、使用料が1ユーザー当たり月額3150円。3ユーザー以上、6カ月単位で提供する。主に営業担当者が10人以下の企業を対象としており、1年間で約600社への導入を想定している。