「Security Solution 2007」のKDDIブースでは、「FMC認証」(仮称)の試験サービスを紹介している(写真1)。IDとパスワードに加えて携帯電話の番号などを組み合わせた認証によりリモートアクセスの安全性を高めるもので、会場で実際に操作できる。

 このサービスでは、FMC認証専用アプリケーションを搭載したau携帯電話を、パソコンにケーブルなどで接続して利用する(写真2)。まず、パソコンのログイン画面に入力したIDとパスワードがブロードバンド回線などを経由して送信される。これに続いてFMC認証専用アプリがauのパケット網を介して、KDDIの「FMC認証サーバー」に電話番号など端末情報を自動送信する。KDDIのFMC認証サーバーと、イントラネットの認証サーバーが連携し、ブロードバンド回線経由で送られてきたID・パスワードと、auのパケット網経由で送られてきた端末情報をひも付けして認証するという仕組みである。

 KDDIは2008年春の実用化を目指して、10月1日からトライアルを開始している。

写真1●KDDIブースで「FMC認証」(仮称)の試験サービスを紹介   写真2●FMC認証アプリの画面
写真1●KDDIブースで「FMC認証」(仮称)の試験サービスを紹介
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  写真2●FMC認証アプリの画面
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