米AT&Tは米国時間10月23日,2007年第3四半期の決算を発表した。売上高は301億ドルで,前年同期の156億ドルから2倍近く増加した。純利益は前年同期比41.5%増の31億ドル。希薄化後の1株当たり利益は同10.7%減の50セントだった。

 同社は,無線加入者の増加に加え,企業によるIPデータや,次世代テレビ・サービスの利用拡大が好業績につながったと述べている。

 なお,買収した米BellSouthと米Cingular Wirelessの売上高を合わせたプロフォルマ・ベースの売上高は303億ドルで,前年同期比3.2%増となる。

 無線事業による売上高は,前年同期比14.4%増の109億ドル。サービス収入は前年同期比13.7%拡大し,無線データによる収入は同63.9%増加した。無線データ収入の成長率は5四半期連続で60%を超えた。また,加入者の純増は200万人で,合計6570万人に達した。

 有線事業による売上高は,前年同期比25.4%増の179億ドル。企業向けは前年同期比3%減となったが,IPデータによる収入は同21.6%増だった。

 AT&Tの執行副社長兼CFOのRick Lindner氏によると,米Appleの携帯電話「iPhone」が無線事業の成長をけん引している。6月29日の発売以来,同社は110万台のiPhoneを販売しており,そのうち40%以上が新規加入者だった(米メディア)。

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