写真1●携帯電話を使った静脈認証のデモ
写真1●携帯電話を使った静脈認証のデモ
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 ユニバーサルロボットは,携帯電話などが備えるデジカメ機能を個人認証に利用するデモンストレーションを,10月24日から開催中の「IPコミュニケーション&モバイル 2007」で公開した(写真1)。特別な装置を使うことなく,普段持ち歩く携帯電話を使うだけで,生体認証が可能になる。

 ユニバーサルロボットは,組み込みソフトなどを手がけるベンチャー企業。同社が出典しているソフトウエアは,デジカメの撮影画像を静脈認証に使うための画像処理ソフト部品である。C言語のライブラリとして実装してあり,ユーザー認証を必要とする他のアプリケーションに組み込んで利用する。手首などを撮影したデジカメ画像から静脈のパターンを抽出して,パターン・マッチング処理を行う。パターン・マッチングでは,平行移動,回転,拡大/縮小などに加え,手首の回転やねじれによる投影画像の変化も自動補正する。

 展示ブースでは,ソフトバンクモバイルのWindows Mobile搭載端末を使って,静脈認証のデモンストレーションを行っている。