写真1●東京ビックサイトで開催されている5つのイベント
写真1●東京ビックサイトで開催されている5つのイベント
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写真2●テープカットでイベントが開幕。左から日経BP社の大輝社長,総務省の竹内電気通信事業部長,日本画像情報マネジメント協会の高橋理事長
写真2●テープカットでイベントが開幕。左から日経BP社の大輝社長,総務省の竹内電気通信事業部長,日本画像情報マネジメント協会の高橋理事長
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 経営やワークスタイルの変革をITの活用により推し進めるとともに,セキュリティ確保や内部統制をITで支援することで事業の継続性を強固なものにする---。

 「社員の生産性と企業の競争力を高め,さらに持続的な成長を実現するのに,今ITで何ができるのか」について,製品/ソリューションのデモンストレーション展示と,セミナー/パネル・ディスカッションを通して明らかにする計5つのイベントが,東京ビッグサイト(東京・有明)で開幕した。

 「Security Solution 2007」には,9月末に完全施行された金融商品取引法への対策などをうたって,脅威対策,情報漏えい対策,アクセス制御,セキュリティ・マネジメント,物理対策など,160社以上の出展社の最新のネットワーク・セキュリティ技術やセキュリティ管理システムのソリューションが集結する。コンピュータ・フォレンジックやメール・セキュリティなどの特設テーマ・ゾーンも開設してある。

 “コミュニケーション革命が拓くビジネス新時代”をテーマに掲げた「IPコミュニケーション&モバイル 2007」には,主要ベンダー約20社が出展。人と人とのコミュニケーションをIP電話やモバイル,さらにはこれらをITで統合した“ユニファイド・コミュニケーション”によって革新し,ワークスタイル変革を通じて個人や組織の生産性を高める道筋を示す。

 「ビジュアル・コミュニケーション 2007」は,テレビ会議やWeb会議などの映像コミュニケーションやコラボレーションの最前線を伝える。主要な製品/サービスが一堂に会し,ハイビジョン放送並みの高画質・高音質のテレビ会議や,デスクトップのPCや携帯電話から手軽に使えるWeb会議の製品/サービスなどを,デモを通じて体感できる。

 「Biz Innovation 2007」には50社超が出展。主として企業の経営者,マネジメント層,ビジネスリーダーに向け,ビジネス革新・経営革新のためのITソリューションを提示する。内部統制,SaaS,ネットマーケティングにテーマを絞ったパビリオンやセミナーも設けてある。

 日経BP社が主催するこれら4イベントに加え,社団法人 日本画像情報マネジメント協会の主催で「eドキュメントJAPAN2007」も同時開催されている。内部統制や危機管理への備えとなる文書情報マネジメントのソリューションを提示する。

 計5イベントの開催にあたり,日経BP社の大輝精一社長は,「5つのイベントを同時開催することで非常に大きなイベントになった。これらのイベントを通して,ITと企業経営の関係を読み解いていただきたい」と挨拶した。

 eドキュメントJAPAN2007を主催する日本画像情報マネジメント協会からは理事長の高橋通彦氏が登壇し,「e文書法や個人情報保護法などの法制面の整備に加えて,技術面の飛躍も著しい。文書情報マネジメントの必要性の高まりと,それが企業の活性化や経済効果に貢献できることを感じ取ってようほしい」と挨拶した。

 また,来賓として挨拶に立った総務省 総合通信基盤局 電気通信事業部長の竹内信博氏は,「日本のネットワークは世界で一番安くて早いというところまできた。今後はネットワークをいかに活用して,ICTを社会の役に立てていくかが重要。このイベントがユビキタス社会の発展に寄与することを期待している」と述べた。

 これらのイベントは26日まで開催する。